「認知症かも」と不安を感じたら
群馬大学保健学研究科教授 山口晴保先生『認知症の基礎知識』講演会より
- 65歳以上の人が亡くなるまでに認知症になる確率は50%である
- 『認知症にならない』ことはできなくても、発症を遅らせることはできる
- 認知症の発症や進行を遅らせるためには、『生活習慣病の予防』と同様に、『運動』と『バランスのとれた食事』が大切
- 薬物による治療も有効
また、認知症の初期症状かどうか判断するために
ご家族が『認知症かも?』と不安を感じたら、最近1か月の状態について、以下の質問票のあてはまるものに丸をつけてみてください。
(日々の生活の様子から判断してください。ただし、身体的な原因によるものは除きます。)
ご家族がチェックし、4つ以上丸がついた場合は、早めに医療機関にご相談ください。
1 | 同じことを何回も話したり、尋ねたりする |
2 | 出来事の前後関係がわからなくなった |
3 | 服装など身の回りに無頓着になった |
4 | 水道栓やドアを閉め忘れたり、後かたづけがきちんとできなくなった |
5 | 同時に二つの作業を行うと、一つを忘れる |
6 | 薬を管理してきちんと内服することができなくなった |
7 | 以前はてきぱきできた家事や作業に手間取るようになった |
8 | 計画を立てられなくなった |
9 | 複雑な話を理解できない |
10 | 興味が薄れ、意欲がなくなり、趣味活動などを止めてしまった |
11 | 前よりも怒りっぽくなったり、疑い深くなった |
出典:群馬大学大学院保健学研究科 山口晴保先生研究室ホームページより