みなかみ都市計画道路の見直し計画・廃止について

都市計画道路とは

都市計画道路とは、都市の骨格を形成し、安全で安心な都市生活と機能的な都市活動を確保するための都市交通における基幹的な道路です。
都市計画法に基づいて、あらかじめ位置や経路、幅員などが決められており、都市計画道路の計画された土地においては、円滑な道路整備を実施するため、一定の建築制限があります。

見直しの背景と目的

都市計画道路は、円滑な都市活動を支えるとともに、市街地の骨格を形成する都市施設として、人口の増加やモータリゼーションの進展、経済成長に伴う交通量の増大、市街地の拡大予測等を考慮しながら、道路網の必要性を検証したうえで、都市計画決定されてきました。
しかし一方では、長期間未着手となっている都市計画道路も存在する中、近年では景気の長期低迷や経済の低成長が続くとともに、人口減少と超高齢化が同時に進行する局面を迎え、交通需要にも変化が生じており、都市計画道路に求められる機能・役割が都市計画決定当時から大きく変化してきています。また、これらに加え税収の減収など、今後も厳しい財政状況が続くことが想定されます。
このような状況を踏まえ、都市計画道路の必要性や実現性を検証したうえで、都市計画道路の見直しを行い、厳しい財政状況を踏まえた選択と集中による効果的・効率的な道路整備を進めながら、持続可能なまちづくりを目指していく必要があります。

本町の都市計画道路の現状

本町の都市計画道路は、9路線が都市計画決定され、月夜野地区が6路線、水上地区が3路線となっています。このうち6路線は、一部区間もしくは全区間が未着手のままで、当初の決定以降、35年から65年以上が経過しています。未着手区間の延長は4,439メートルとなっており、都市計画道路の整備率（改良率）は、令和2年3月末現在で37.4%となっています。